旧手宮鉄道施設機関車庫一号

小樽市街地の北部にあった手宮駅は,幌内鉄道の終着駅の一つで,当初より鉄道建設の基地及び海陸交通の結節点に位置づけられていた。
旧手宮鉄道施設は,機関車庫をはじめとし,危険品庫,貯水槽,転車台,擁壁などからなる。
機関車庫三号は明治18年の竣工で,我が国の現存最古の機関車庫として貴重である。明治末期頃の機関車庫一号及び擁壁は,輸送需要の増加に応じて,既存施設と周囲の地形の特質を生かして整備された鉄道駅構内の発達過程を示す遺構として価値がある。
さらに附属施設は,蒸気機関が主流であった時代の鉄道施設の構成及び機能を知る上で欠かせないものである。
旧手宮鉄道施設は,開拓の基盤施設として北海道で最初に建設された幌内鉄道の起点であり,鉄道施設の技術的発展を考えるうえで重要である。

棟名 機関車庫一号
員数 1構
種別 近代/産業・交通・土木
時代 明治
西暦 1908頃
構造及び形式等 機関車庫 二棟 機関車庫一号、機関車庫三号、引込線よりなる 危険品庫 一棟 貯水槽 一基 転車台 一基 擁壁 一所
指定番号 2398
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20011114.0
所在都道府県 北海道
所在地 北海道小樽市手宮一丁目
所有者名 小樽市 北海道旅客鉄道株式会社
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