聴竹居(旧藤井厚二自邸)茶室
聴竹居は,京都帝国大学教授藤井厚二が住宅の理想を追求し,試行を重ねて完成させた自邸である。本屋は昭和3年の建築で,機能性や合理性を重視した平面計画になり,幾何学的形態と和風のしつらえを組み合わせ、洗練された空間を実現している。また妻壁に換気窓を,床下に導気口を設けるなど,室内環境改善の工夫も試みられる。敷地内には,閑寂を楽しむための「閑室」や「茶室」が建てられ,いずれも数寄屋の意匠を基本としながら伝統にとらわれない自由な設計となっている。
聴竹居は,工学的理論に基づいて設計された木造モダニズム住宅の先駆的事例として,住宅史上,建築学上,高い価値が認められる。
棟名 | 茶室 |
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員数 | 1棟 |
種別 | 近代/住居 |
時代 | 昭和 |
西暦 | 1928 |
構造及び形式等 | 木造、建築面積32.68平方メートル、銅板葺一部桟瓦葺、導気口付 |
指定番号 | 2665 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20170731.0 |
所在都道府県 | 京都府 |
所在地 | 乙訓郡大山崎町大字大山崎小字谷田77番 |
所有者名 | 株式会社 竹中工務店 |