旧京都中央電話局西陣分局舎
旧京都中央電話局西陣分局舎は,油小路通と中立売通との交差点西南角にある。京都市内で三番目の電話分局になり,大正9年10月の起工,翌年12月の竣工で,設計は逓信技師の岩元祿である。鉄筋コンクリート造2階一部3階建である。外観は,正面1階に半楕円形断面の柱3本を立ち上げ,各頂部にヴィーナスのトルソーを載せ,2階弓形出窓の周囲や東面2階庇下を踊り子のレリーフ・パネルで飾る。
旧京都中央電話局西陣分局舎は,夭折した建築家岩元祿の現存唯一の建築作品である。外観意匠は極めて独創的で,ドイツ表現主義と同質の造形意匠を創出した作品として,日本近代建築史上,重要である。
員数 | 1棟 |
---|---|
種別 | 近代/官公庁舎 |
時代 | 大正 |
西暦 | 1921 |
構造及び形式等 | 鉄筋コンクリート造及び木造、建築面積489.00平方メートル、三階建(内装を除く) |
指定番号 | 2487 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20060705.0 |
所在都道府県 | 京都府 |
所在地 | 京都府京都市上京区油小路通中立売下る甲斐守町97番地 |
所有者名 | 西日本電信電話株式会社 |