法隆寺五重塔

五重塔は安定した美しい外観をもつ最古の木造塔で、金堂にひきつづいて七世紀末に建立されたものと思われる。
二重基壇上に建ち、組物は金堂同様の雲斗雲肘木、軒も金堂同様の一軒角垂木で、独特の様式をもつ。心柱は地中に心礎を据えて掘立柱とし、初重の四天柱をつつみこんで塑像の須弥山を構え、天井板には蓮花文を画く。二重以上は柱盤の上に短い丸柱を立て、順次積上げ、五重は柱間を二間とする。
金堂などとともに飛鳥様式を色濃く伝えるものと考えられ、洗練された意匠になる名塔である。

員数 1基
種別 近世以前/寺院
時代 飛鳥
西暦 593-709
構造及び形式等 三間五重塔婆、初重もこし付、本瓦葺、もこし板葺
指定番号 22
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 18971228.0
国宝指定年月日 19510609.0
所在都道府県 奈良県
所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
所有者名 法隆寺
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