法隆寺経蔵
法隆寺の西廻廊が五重塔背後で屈折し、大講堂に向かうその中間地点に位置する。天平様式を基調とすることから奈良時代の建築とみられ、現存する楼造の建物のなかでは最も古い遺構である。
一階を高く二階を低くする上下のバランスもよく、簡素な切妻造の屋根と、二階床高さにまわる縁・高欄が全体をひきしめる役目をになっている。
部分的に後補の材もまじるが、奈良時代の楼造建築を考えるうえではかけがえのない作例である。
員数 | 1棟 |
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種別 | 近世以前/寺院 |
時代 | 奈良 |
西暦 | 710-793 |
構造及び形式等 | 桁行三間、梁間二間、楼造、切妻造、本瓦葺 |
指定番号 | 26 |
国宝・重文区分 | 国宝 |
重文指定年月日 | 18990405.0 |
国宝指定年月日 | 19510609.0 |
所在都道府県 | 奈良県 |
所在地 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内 |
所有者名 | 法隆寺 |