旧奈良監獄周囲煉化塀(北塀)

旧奈良監獄は,明治政府による第一期監獄改築計画の一つとして計画された。設計は司法省営繕課長の山下啓次郎とみられ,明治41年に完成した。敷地中央に建つ中央看守所及び事務所を中心として5棟の舎房を扇形に並べるほか,敷地内には附属工場や拘置監など一連の施設が良好に保存されている。中核となる建物群は,ロマネスクを基調とした煉瓦壁の外観で統一され,左右対称の整然とした計画で配置されており,意匠的にも優れている。明治政府が刑事施設の国際標準化を目指して計画した監獄の希少な遺構として歴史的価値が高い。

棟名 周囲煉化塀(北塀)
員数 1棟
種別 近代/官公庁舎
時代 明治
西暦 1908
構造及び形式等 北塀 煉瓦造、総延長306.1メートル 南塀 煉瓦造、総延長321.2メートル
指定番号 2657
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20170223.0
所在都道府県 奈良県
所在地 奈良県奈良市般若寺町18番地
所有者名 国(法務省)
管理団体・管理責任者名 旧奈良監獄保存活用株式会社
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