旧小西家住宅主屋

小西家は,初代儀助が安政3年(1856)に京都より大阪道修町に出て,小西屋の屋号で薬種業を創業したことに始まる商家である。
道修町通に南面して建つ主屋は,店舗の表屋と奥の居室部からなる表屋造の町家である。二代目儀助が明治33年から3年の歳月をかけて建設したと伝える。主屋裏には奥庭を挟んで衣装蔵及び二階蔵がある。衣装蔵は明治45年の上棟で,三階建の土蔵造である。主屋と同時期の建設と考えられる二階蔵も土蔵造である。
薬品関連の商家が軒を連ねた大阪道修町でも,ひときわ大規模な商家であり,主屋は良材を用いた上質なつくりで,近代大阪の町家を集大成した和風建築である。
主屋のほか土蔵等も残り明治末期の大店の屋敷構全体をよく留めており,奥庭を含む宅地も,併せて保存を図る。

棟名 主屋
員数 1棟
種別 近代/住居
時代 明治
西暦 1903頃
構造及び形式等 木造、建築面積462.4m2、二階建、桟瓦葺
指定番号 2396
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20010615.0
所在都道府県 大阪府
所在地 大阪府大阪市中央区道修町一丁目6番9号
所有者名 コニシ株式会社
CATEGORY

文化財分類
ごとに探す