百済寺本堂

百済寺は,鈴鹿山脈の西山腹に位置する天台宗寺院で,湖東三山の一つとして知られている。
本堂は,天海の高弟亮算が再建に着手,慶安3年(1650)に完成した。桁行5間,梁間5間,背面張出付で,屋根は入母屋造,檜皮葺,正面軒唐破風付である。平面は梁間方向に前方から外陣,内陣,後陣に三分割されている。
百済寺本堂は,中世以来の伝統的な仏堂形式に則って,内陣と外陣の対比的な空間秩序を保持しながら,平面的にも造形的にも近世らしい平明な構成を創りあげており,価値が高い。
中世以来の仏堂形式が変容する過程で,近世的な特質を顕現した代表的な遺構として,貴重である。

員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 江戸前期
西暦 1650
構造及び形式等 桁行五間、梁間五間、背面庇付、一重、入母屋造、正面軒唐破風付、檜皮葺
指定番号 2457
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20041210.0
所在都道府県 滋賀県
所在地 滋賀県東近江市百済寺町
所有者名 百済寺
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