千葉家住宅(岩手県遠野市綾織町)大工小屋

千葉家は、遠野市西寄りの山麓に小城のような屋敷を構えている。天保年間に主屋が建設され、大正末期頃までに現在のような屋敷構えが整った。主屋は、馬屋を前面に張り出してL形平面とする、いわゆる南部の曲り屋形式の民家で、主屋の座敷では面皮材の棹縁を使用するなど、瀟洒な意匠を見せている。
千葉家住宅は、南部曲り屋の分布域南縁に位置するとともに、遠野地方に典型的な平面をもち、洗練された座敷意匠を採用するなど、江戸末期の大型曲り屋民家として高い価値がある。また主屋の周囲には、江戸末期から大正期にかけて建設された附属建物が残り、その特異な敷地構成とともに豪農の屋敷構えをよく保っている。

棟名 大工小屋
員数 1棟
種別 近世以前/民家
時代 江戸末期
西暦 1830-1867
構造及び形式等 桁行11.5m、梁間5.7m、寄棟造、茅葺 附・ハセ小屋 1棟 桁行15.3m、梁間5.7m、寄棟造、茅葺
指定番号 2512
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20071204.0
所在都道府県 岩手県
所在地 岩手県遠野市綾織町上綾織一地割14番地
所有者名 遠野市
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