古谿荘広間棟
古谿荘は,富士山と駿河湾をのぞむ富士川西岸の高台にある。宮内大臣を務めた田中光顕が別邸として建てたもので,明治43年に竣工した。
大規模な貴顕住宅で,表向きの広間棟,大広間棟をはじめ,居間棟,応接棟,八角堂などの居住部分から,管理棟や板蔵などの家政部分まで全体が完存している。
大広間は延べ 104畳と広壮で,六畳大の大床を左右対称に配した特徴的な構成をみせる。また,全体は伝統的な和風意匠をとるが洋小屋の採用で木割を細くし,高い天井高を確保する等,近代的な技術も巧みにとりいれている。
上質の材を使用し,先駆的な設備を導入するなど明治後期の貴顕住宅として規模,意匠,技術,材料とも最高級のもので,近代和風住宅建築の頂点をしめす遺構のひとつとして重要である。
棟名 | 広間棟 |
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員数 | 1棟 |
種別 | 近代/住居 |
時代 | 明治 |
西暦 | 1910 |
構造及び形式等 | 木造、建築面積175.43平方メートル、鉄板葺、西面廊下附属 |
指定番号 | 2476 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20051227.0 |
所在都道府県 | 静岡県 |
所在地 | 静岡県富士市岩淵233番地 |
所有者名 | 財団法人野間文化財団 |