林家住宅侍門

林家は中山道妻籠宿にあり,屋号を奥谷といい,江戸期には庄屋役や脇本陣,明治期には戸長や村長を務めた旧家である。
林家住宅は,敷地東側が突出して街道に接する。敷地のほぼ中央に東面する主屋が建ち,背後に文庫蔵,敷地奥の南西に土蔵がある。現在は,妻籠宿脇本陣林家住宅として公開されている。
主屋は明治10年5月の上棟,工事完了は同12年4月である。土蔵は明治3年,文庫蔵は江戸末期頃,侍門・高塀・源氏塀は主屋と同時期の建設と考えられる。
主屋は近世以来の町家形式の伝統を踏襲しつつ,近代の造形や意匠を盛り込んだ平面や室内構成に特色があり,木曾地方の近代住宅建築の典型として価値がある。
蔵や門及び塀などの附属建築が整っていることも貴重で,併せて保存を図る。

棟名 侍門
員数 1棟
種別 近代/住居
時代 明治
西暦 1879頃
構造及び形式等 一間一戸薬医門、桟瓦葺、左右袖塀附属
指定番号 2394
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20010615.0
所在都道府県 長野県
所在地 長野県木曽郡南木曾町吾妻2187番地1
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