旧中村家住宅(長野県塩尻市大字奈良井)主屋

旧中村家住宅は,重要伝統的建造物群保存地区に選定されている塩尻市奈良井に所在する。主屋は,天保8年(1837)の大火後,同14年頃の建築である。
主屋は間口約6mで,江戸時代末期の中山道の木曽11宿では,典型的な規模の町家である。出梁による深い軒や,二階の出格子窓,重厚な板庇,一階のシトミなど,奈良井宿に特有の表構えをよく留めており,価値が高い。
また,当家は塗(ぬり)櫛(ぐし)の販売を営んだが,主屋表の二階には漆塗(うるしぬり)作業の痕跡が残り,彩色の工程がここで行われたことがわかる。宿場の生業の一端を示して貴重である。

棟名 主屋
員数 1棟
種別 近世以前/民家
時代 江戸末期
西暦 1843頃
構造及び形式等 桁行六・一メートル、梁間一七・二メートル、二階建、切妻造、鉄板葺、正面庇付
指定番号 2711
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20201223.0
所在都道府県 長野県
所在地 長野県塩尻市大字奈良井三一一番地
所有者名 塩尻市
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