北口本宮冨士浅間神社惠毘壽社及び透塀

北口本宮冨士浅間神社は富士山北麓の吉田口登山道の起点に所在する。18世紀中期に江戸の富士講六世の村上光清が各地で寄進を募り,荒廃していた社殿を再興した。
拝殿及び幣殿は正面中央に構える大きな唐破風造の向拝を彫刻や彩色,錺金具により飾り,参詣者のための壮麗な礼拝空間を創っている。また神楽殿や手水舎などにも豊かな装飾が施されている。これらの社殿は富士講の寄進により再興され,森厳な境内に近世らしい装飾豊かな参詣の空間を創出している。その造営には地元の郡内大工が当たり,随所にその流派的特徴が認められる。富士山信仰の隆盛を背景に整えられた,地方的特色の顕著な社殿として重要である。

棟名 惠毘壽社及び透塀
員数 1棟
種別 近世以前/神社
時代 江戸後期
西暦 1753
構造及び形式等 惠毘壽社 桁行二間、梁間一間、向唐破風造、瓦棒銅板葺 透塀 二棟 惠毘壽社東方 折曲り延長九間、両下造、瓦棒銅板葺、霧除付 惠毘壽社西方 折曲り延長九間、…
指定番号 2674
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20171128.0
所在都道府県 山梨県
所在地 山梨県富士吉田市上吉田
所有者名 宗教法人北口本宮冨士浅間神社
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