旧横浜船渠株式会社第一号船渠(ドック)

旧横浜船渠株式会社第一号船渠は,海軍技師の恒川柳作が設計し,明治29年7月に起工,明治31年12月に竣工した。その後,大正期に船渠の内陸方向に延長された。現在は,係留されている日本丸の検査,修理に使用されている。
建設当初,第一号船渠は,総長約168メートル,上幅約34メートル,渠底幅約23メートル,渠内深さ約11メートルの規模を有した。その後,大正期の改修で,渠頭部方向に拡張して総長約204メートルとなった。
旧横浜船渠株式会社第一号船渠は,建設当時,最大規模を有した明治期の代表的乾船渠の一つである。大正期に築造された躯体延長部分も土木技術の時代的特色をよく示し,乾船渠築造技術の変遷を知る上で価値が高い。
また,第一号船渠は,官民の協調により実現した横浜港修築第一期工事の掉尾を飾る土木構造物で,近代横浜の社会基盤形成史上も,重要である。

員数 1基
種別 近代/産業・交通・土木
時代 明治
西暦 1898
構造及び形式等 石造、煉瓦造及びコンクリート造乾船渠(ドライドッグ)、左右翼壁附属
指定番号 2387
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20001204.0
所在都道府県 神奈川県
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目7番10号
所有者名 横浜市
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